本の一節が頭をよぎる瞬間

ZARDの歌の歌詞にありそうな見出しになりましたが、先ほど、シャワーを浴びながら、ある本の出だしが思い出されました。

10年近く前に読んだ本で一字一句記憶していたわけではないので、本棚から引っ張り出し中身を確認しました。すると、付箋の先に次の文章がありました。

人は人生を選べない。親を選ぶこともできない。いつの時代、どの国に生まれるかも選べないし、育つ環境もすぐには選択できない。

これだけでは、元も子もない気になります。そりゃそうだ。だけど、著者はこう続けます。

だが「どう生きるか」は選べる。目的をもって生きるか、ただ流されて生きるか。楽しく生きるか、喜びのない人生を送るか。希望を持つか、絶望を抱えるか。それは選べる。

ふむふむ。さらに、こう続きます。

たのしみか悲しみか、ポジティブかネガティブか、誇りを持つか恥を抱えて生きるか。発見を得るか挫折感を味わうか。名誉ある人生か不名誉な人生か。意義ある存在になることも意義のない存在になることも「自分で」決められる。創造的であることも、平凡であることも選べる。

 うんうん。つまりはこうだと言い切ります。

世の中がどう評価しようと、あるいは関心を寄せなくても、自らが決意し、選べばいいだけのことだ。 自分の運命は自分で作ることができる。

結局は、自分次第なんだよなあ、とつくづく思う夜。東京オリンピックの選手たちを見ていても、そういう風な思考の選手が多いような気がします。

本自体は発想法が38載っていて、創造性を必要とするお仕事の方に特におすすめです。久しぶりに読み返してみようかな。